Mozilla プロジェクトの歴史
Mozilla プロジェクトは、Netscape ブラウザースイートのソースコードがリリースされた 1998 年に立ち上げられました。 その目的は、インターネット上の何千人ものプログラマーの創造的な力を活用し、ブラウザー市場における前例のないレベルのイノベーションを促進することでした。 最初の 1 年以内に 、世界中の新しいコミュニティメンバーが新機能を寄せ、既存の機能を強化し、プロジェクト自体の管理と計画に参加するようになりました。
Mozilla プロジェクトは、オープンなコミュニティを作ることで、どんな企業よりも大きくなりました。 コミュニティメンバーが参加し、プロジェクト当初のミッションの範囲を拡大させました。Netscape の次のブラウザーを作るだけに留まらず、さまざまなブラウザー、開発ツール、他にも幅広いプロジェクトを作成したのです。 Mozilla は、さまざまな形で貢献を受けていますが、誰もが情熱を持っていたのは、インターネットの体験について選択肢を提供する無料のソフトウェアを作ることでした。
数年の開発期間を経て 2002 年、最初のメジャーバージョンである Mozilla 1.0 がリリースされました。このバージョンでは、ブラウザー、電子メールクライアント、スイートに含まれる他のアプリケーションに対して多くの改善が行われたものの、利用者は多くありませんでした。 2002 年までには、インターネットユーザーの 90% 以上が Internet Explorer ブラウザーを使用していました。 当時気づいた人は多くありませんでしたが、Phoenix (後に Firefox に改称) の最初のバージョンも同年に Mozilla コミュニティメンバーによってリリースされ、その目標は可能な限り広い人々に可能な限り最高のブラウジング体験を提供することでした。
2003 年、Mozilla プロジェクトは Mozilla Foundation を生みました。個人の寄稿者とさまざまな企業によって支援された独立した非営利法人です。 新生 Mozilla Foundation は、プロジェクトの日常業務を管理するという役割を継続し、インターネットでオープン性、イノベーション、機会を促進する役割も正式に引き受けました。 これは、Firefox や Thunderbird などのソフトウェアのリリースを継続し、ウェブ上でのアクセシビリティ向上をサポートする補助金を提供するなど、新たな領域へ拡大することによって実現されました。
Firefox 1.0 が 2004 年にリリースされ、大成功となりました。1 年足らずで 1 億回以上のダウンロードを記録しました。 以来、Firefox の新しいバージョンが定期的に発表され、新たなる記録を打ち立て続けています。Firefox が人気を得たことで、ユーザーは選択肢を取り戻すことができました。 新たな競争はイノベーションを加速させ、あらゆる人にとってのインターネットを改善していきました。
2013 年には、スマートフォンでウェブのフルパワーを引き出し、ここでもインターネットを利用する新世代の人々に管理、選択する力を提供するために Firefox OS をローンチしました。
また、Mozilla は 2013 年に 15 周年を迎えました。 営利企業がオープンソースプロジェクトに協力することで利益を得られること、優れたエンドユーザー製品がオープンソースソフトウェアとして開発できることをコミュニティは示しました。 インターネットを利用し、それぞれの母国語で体験する人はますます増えています。 公共の利益に関するミッションをサポートするべく、市場メカニズムを利用する持続可能な組織を創立しました。このモデルは、多様な地域でオープン、透明で、協力的な組織を設立するために広く参考に利用されてきました。
これから先の未来は、これまでの過去と同じく、チャレンジと機会にあふれています。 インターネットがいつまでもオープンで楽しく、安全なものであるという保証はありません。 Mozilla は、引き続き人々が声を上げ、自分自身のオンライン生活を形作る機会を提供していきます。 もちろん、私たちは一人でこれを成し遂げるのではありません。 Mozilla コミュニティは、他のオープンソースプロジェクトや公益団体とともに、共通の目標を実現するために従事している人々がいてこそ存在できるものです。 私たちのミッションにご興味がありましたら、是非ともご参加ください。
Mozilla の履歴について詳しくは、以下をご覧ください。